
私の実家はスリートップという超攻撃型の布陣を敷いています。
左サイドから、叔母、祖母、母。
3人のお母さんに私は育てられました。
妹はすでに一人立ち、あとは紅一点ならぬ、逆紅一点のおじいちゃん。
そこにある日、おっとという待望の若い男がやってきました。
それはもう気に入られないわけがありません。
そして自分が気に入った人には、自分のことも気に入ってもらいたいというのが人の性。
そんなとき、手っ取り早いのは、今も昔も変わらず胃袋を掴むこと。
もはや餌付けとでも言った方がしっくりくるかもしれません。
ありがたいけれど、できれば三人で一個にしてほしいです。
おっとも断りづらいと思うし。
いや、むしろ彼は断る気なんてないのかもしれない。
ラスボスのホールケーキでさえ怯むことがなかったのだから。
巷ではよく嫁姑問題が騒がれています。
一方で夫の立場においても、妻の実家とあまり上手くいっていないという声を少なからず耳にします。
人の心は目に見えません。
おっとでさえ、本当はどう思っているかなんて私にもわかる術はありません。
それでもおっとは、いつも私の家族のことも含めてとても大切にしてくれているんだなあと、日頃よく思うことがあります。
なんといっても、甘いものをたくさんくれるから、きっと嫌っているということはなさそうです。
そして何より、生涯の伴侶として決めた人を、私の家族がこんなにも歓迎してくれたことを心から嬉しく思っています。
だからきっと、こんなスイーツ攻撃なんて、贅沢な悩みなのでしょう。
とはいえ、やっぱり、ほどほどに。
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