
結婚1年目とか2年目のころは、月に1回のペースで大喧嘩をしていたような気がします。
おたがいのことを知りに知り尽くした今となっても、ワンシーズンに一度くらいは、大なり小なりあるものです。
噴火中は何もかもが制御不能となって、ただただマグマを垂れ流すだけ。
けれど、流すだけ流してしまえば、次第に怒りくるった脳みそも沈静化してきます。
すると、おたがいに探りを入れつつ、この争いをどうやって終わらせるかを模索し始めます。
そんな時、これさえやっときゃ大丈夫っていう終わらせ方が、夫婦間の共通認識としてあることって意外と重要な気がしています。
もちろんやり方は夫婦それぞれ。
私たちの場合は、こしょこしょです。
誰もが知っているであろう、あれです。
もう終わらせたいなあ、そろそろ終わってもいいよね、というときに発動するだけです。
時にはどちらか一方が、この技を繰り出すタイミングを誤ってしまうこともあります。
もう一方が、まだすべてのマグマを流し尽くしていない段階で、早まってしまうという場合です。
そうすると、こしょこしょごときで片付けるでない、なんていう再噴火に繋がる恐れも否定できません。
でも、大丈夫です。
そんなときはもう一度垂れ流すだけ流させて、またタイミングを見計らってから再アタックすればよいのです。
そうしているうちに、少しずつ噴火の規模も小さくなって、後腐れなく仲直りできているような気がします。
夫婦たるものどうしたって喧嘩は避けて通れないものだと思います。
始まってしまうのはある程度は仕方がない。
大事なのはどう終わるかである。
なんて偉そなことを言ってしまったけれど、今のところはそんなふうに思っています。